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 プロフィール 
星新一プロフィール
text by Hazuki Saisho

1926(大正15)9月6日 東京市本郷区駒込曙町に、星製薬創業者・星一、精夫妻の長男として誕生。本名は、親一。


幼いころは両親や弟妹と離れた部屋で祖父母に可愛がられて育ち、話し相手といえばクマのぬいぐるみだった。祖父は東京大学名誉教授で人類学の第一人者、小金井良精、祖母は森鴎外の妹、喜美子である。


1950(昭和25)3月 東京大学大学院(農学部発酵生産学教室)前期修了。


星製薬株式会社取締役社長、副社長を経て、1957(昭和32)年、同人誌「宇宙塵」2号6月号に発表した「セキストラ」が江戸川乱歩編集「宝石」11月号に転載され、商業誌デビュー。宇宙開発時代の到来と重なり、日本SF文学の旗手として脚光を浴びる。

400字詰め原稿用紙にして10数枚程度のショートショートと呼ばれる小説形式を得意とし、当用漢字しか用いない平易な文章、時事風俗や固有名詞、性や殺人を描かない透明感のあるその作風は、年齢性別国籍を問わず広い読者層、とくに小中学生の子供たちに支持され、「ショートショートの神様」と呼ばれた。

作品には、『ボッコちゃん』『ようこそ地球さん』『きまぐれロボット』などのショートショート集があるほか、インターネット社会を予見した『声の網』や少年の夢をめぐるファンタジー『ブランコのむこうで』などの長編、大正時代に栄華を極めた星製薬の創業者、父・星一の壮年期を描いた『人民は弱し 官吏は強し』、青春記を描いた『明治・父・アメリカ』、『祖父・小金井良精の記』などの伝記も発表している。

1968(昭和43)3月 『妄想銀行』および過去の業績に対して第21回日本推理作家協会賞受賞


私生活では、元バレリーナの妻、香代子との間に長女ユリカ、次女マリナが誕生。住み慣れた戸越銀座の散策が日課で、海外の一コマ漫画や江戸時代の看板、根付のコレクターでもあった。


生涯にわたり、1001編以上のショートショートを発表。晩年は、余計な描写や形容をすべて削ぎ落とした民話のような作品を書き、これまでのショートショートについても、「ダイヤルを回す」を「電話をする」に直すなど、少しでも長く読み継がれるように時代とともに古くなる表現の改訂作業に取り組んだ。本人は「寓話作家」と呼ばれることを好んだ。

1997(平成9)12月30日午後6時23分、間質性肺炎により没す。享年71。
1998(平成10)その功績を称え、日本SF大賞特別賞が贈られる。


刊行部数は、新潮文庫だけでも3000万部に及び、今なお増刷・復刊が行われている。翻訳は「ボッコちゃん」の英訳(1963)を皮切りに、旧ソ連から東欧諸国の言語、中国語、韓国語、スペイン語、ベンガル語、エスペラント語まで20言語以上延べ650件以上。

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