ごあいさつ 科学と文学とフツーの人星マリナ 9月のはじめにシカゴのSFワールドコンに行ってきました。 SFファンの方はご存知と思いますが、コンはコンヴェンション(Convention=大会)の略で、つまりはSFファンが大勢参加する世界大会です。 「大勢」がどれくらいかというと、全5日間のパスを事前に購入する人が5000人以上。 その別に当日券で入る人がたくさんいるわけです。 毎年世界のどこかで開催されるこの大会は、なんと今年が70回目。 アメリカのSFアニメ「宇宙家族ジェットソンズ」のママのコスチュームにロボットの腕をつけた格好で会場を歩いていたら、「コスチューム賞」と書かれたリボンをもらいました(写真中央)。 腕につけているのはギプスではなく、アルミ箔の筒です(アメリカでは乾燥機の排気口にこれがついています)。 会場の冷房が効きすぎて私が寒がっていたら、一緒に行った友達が予備の「ロボットの腕」をかしてくれたのでした。 それをオリジナリティと受け取ってもらえたようです。 ラッキー! 父の英訳電子書籍とオーディオブックを宣伝するブースの左隣はカナダの出版社、右隣はスタートレックのフィギュアを売るおじさんでした。 ほかにも、いろいろな人と話しました。 シリコンヴァレーのエンジニア カナダの歴史家 中国の大学教授 ハードSFを書く化学者 SFの賞の関係者 小さな書店のオーナー 日本ファン、アニメファン、ゲームファン、コスプレファン NASAの格好をした普通の人 普通の格好をしたNASAの人 などなど。 何百とあるパネルディスカッションのタイトルは、 「宇宙船の作り方」「未来の食べ物」「H1N1の次のウィルス」 など、これを聞いたら私もSFが書けそう! と思わせるものから 「SFの書き方」「編集者と仲よくする方法」「作家の税金」 など、やたら親切なもの、そして 「学校でのSFの教え方」「図書館に置くSF」「子どもをSFファンにする方法」 まであるのでした。 こうしてSFは70年以上も科学と文学とフツーの人をつなげてきたのだなーと、すっかり感心してしまいました。 長いこと世界と日本のSFファンの架け橋となった柴野拓美さんに想いを馳せ、作品とイベントでSFを盛り上げたエネルギッシュな小松左京さんをなつかしく想い、そして「マンガの父」手塚治虫さんの世界的知名度に脱帽した1週間でした! 2012年9月15日 |
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