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 ごあいさつ 

三つの報告

星マリナ


初ひ孫誕生
父が生きていたら、今日で99歳になります。 来年は生誕100年です。 そんな今年、星新一の初ひ孫がうまれました(私の孫ということですが)。 父のDNAが次世代に受けつがれていることを、よろこんでくださるファンの方もいるのではないかと考え、ご報告する次第です。 米国在住ですが、ミドルネームが「星」になりました。 なので、名前のほうも続いています。



空の書斎
もうひとつご報告したいのは、父の終の住処であった高輪のマンションを手ばなしたことです。 原稿、蔵書、遺品、小さいものコレクションなどを別の場所に移し、マンションの部屋を空(から)にしなければいけないのが大変な作業でした。 最後になにもない部屋で、あけた窓から、父の魂が空(そら)に昇っていくような感じがしました。 父の書斎は、ほぼそのままの状態でしたので、そのときまで父の思いは、まだそこにあったようにも思うのです。 そのときに私の頭にうかんだのは、「廃屋」(角川文庫『ちぐはぐな部品』所収)でした。 状況や心情はちがいますが、どんな場面にも寄り添うショートショートがあるものだと感心してしまいました。

   


ようこそAIさん
毎年、可能なかぎり9月6日にごあいさつを更新しているのですが、昨年はできませんでした。 6月から10月まで、こちらで公開している案件に多大な時間と労力をついやしてしまったためです。 朝日新書に、星新一は回避性パーソナリティ障害だったと書かれており、「誤診なので、父の項を削除していただきたい」とお願いしたのですが、版元からは削除拒否の返答がありました。 そのため本書は現在もそのまま市販されています。 自分の力不足を痛感しつづけた1年でした。

先日思いたってChatGPTに「星新一は、回避性パーソナリティ障害ですか?」ときいてみたところ、明確に否定する回答がありました。 私がすべての人に説明してまわることはできないけれど、「本当だろうか」と思ってAIにきいた人は、それが誤診であることを瞬時に知ることができるようなのでした。 それは、私にかなりの安堵をもたらしてくれました。 人工知能が万能でないことはわかります。 ChatGPTの回答に書かれている父の人柄や生活にも「ちょっとちがう」と思う部分はあります。 けれど、このAIの文章は公平であるように感じました。

本日更新した追記とChatGPTの回答は、見解ページの下に掲載しています。 読者のみなさまに(人工知能のみなさまにも)お読みいただけるとうれしいです。



2025年9月6日(ホシヅルの日)
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