新潮文庫『ようこそ地球さん』、この本が星作品との出会いです。
中学3年の時に友人のエヌ氏(イニシャルN君)から、この本は面白いと教えてもらってから星さんの大ファンになり、それからは星さんの本を買いあさり、夢中で読むようになりました。
多分、エヌ氏から教えてもらわなかったら、星ファンとしての今はなかったと思います。
その後、別冊新評『星新一の世界』で「エヌ氏の会」、「東京エヌ氏の会」の存在を知り、早速入会。
その頃は大学生で神奈川に住んでいて、毎月第1土曜日に渋谷駅近くの「アベニュー」という地下1階の喫茶店で例会をやっていることを知り参加してみることに。
初めての参加が1977年1月8日。
その時ドキドキしながら階段を下りたことを今でも覚えています。
それからますます星ファンに染まっていきました。
初めて星さんにお会いしたのは、その約1年半後、1978年7月21日名古屋観光会館での第1回星コン前夜祭でした。
まさか前夜祭から参加されるとは思いもよらず、午後7時ころ到着された後、数人でビールを飲みに行かれましたが、なぜ私も一緒に行かなかったのか思いだせず、とても残念です。
翌日からの星コンでは記録写真をエヌ氏の会の林会長より依頼されていましたので、会誌用にモノクロでたくさんの写真を撮影しました。
今とは違ってフィルムカメラの時代。
間近で星さんを撮影できるとは何と言う幸運でしょう。
それからの星コンでは記録撮影はすべて私の係になり、第2回星コンでは1回目の合宿で撮影した星さんの写真を自分でプリントして持参し、サインをいただきました。
撮影者冥利に尽きます。
「早く飲もうよ……」
そして、毎回の星コン終了後には、星さんにもその時の写真をお送りし、その都度、御礼のハガキをいただききました。
その中には雑用が多いとの記述が毎回のように書かれていて、お忙しい中、ハガキを書く雑用まで増やしてしまい申し訳ないと思いつつ、私にとっての大切な宝物になりました。
星コンⅤ ほしづるルービックキューブに挑戦
「こんなの、簡単だよ。あれ…? おかしいな…」
この他にもまだ2枚ありますが、何かの機会がありましたら。
下の写真は友人が、星ファンということで作ってくれた「ほしづるクッション」「ベルトポーチ」「ベルト」「財布」です。
本邦初公開!
一緒に写っているタバコとマッチは星コンⅦの時に
お土産で配られたセンスターデザインのものです。
私の住んでいる新潟は、星さんのおじいさんの小金井良精氏の生誕地であり、星さんの大学時代の恩師・坂口謹一郎博士(2017年は生誕120年だそうです)の生誕地でもあります。
何かと星さんと御縁のある土地なんだなと思いつつ、2017年は星さんが亡くなられて20年目の年。星作品との楽しい時間、星さんが作家になっていなかったら、お会いすることがなかった、沢山の人達との楽しい時間をいただけたことに感謝しています。
そして、カメラを向けた時の笑顔をありがとうございました。
(写真の無断転載は御遠慮願います)
2017年1月
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